保育士だけでなく、デイサービスなどの地域の大人たちが子どもたちを温かく見守ります。こどもは、見守られる温かい雰囲気を感じ、自分はここで好きに過ごしていいんだという感覚の中で育つことができます。また、子どもに対する職員数の多い小規模保育所の特性として、一人一人の子どもにしっかり関わることができます。それにより自他への基本的信頼感「自分は愛してもらえる存在なんだ」「自分が困ったときは助けてくれる」という感覚を育て、基本的信頼感、自己肯定感を育んていきます。
基本的信頼感を土台に、一緒に「楽しい」経験を共有していきながら、友達や他者への興味をふくまらせていきます。友達と遊ぶ時のルールや、地域の大人への挨拶などを通じて、社会性を育む準備をしていきます。また、併設のデイサービスは様々な高齢者や障害者が利用しており、高齢者や障害者の存在を身近に感じることで、違いを受け止め、差別や偏見を持ちにくい心を育てていけると考えています。
0〜3才の間に、人は様々な身体の動きを覚えていきます。歩くことで基本的な体力をつけていくのはもちろんですが、走る、跳ぶ、掴む、支える等といった動きを沢山経験し、自分の身体を使って様々な運動ができることを遊びながら覚えていきます。また、医療系専門職が充実しており、作業療法士による身体感覚を養う運動遊びや、言語聴覚士による対人関係を豊かにするふれあい遊びなどを毎月実施しています。それにより、子どもたちが色々な感覚を感じる、育てる手助けをしていきます。
保育所では、食事、排泄、運動、衣服の着脱など、今後一生必要となる能力をしっかり身につけていきます。一人一人に合わせた小さな目標を設定し、自分でできるところは自分で、できないところは少し手伝いながら、自分でできた達成感を支えに少しずつできることを増やしていきます。タイミングよく声をかける、お手伝いをする、できたときに褒める、規模の小さな園だからこそ、目が届き、一人一人に合わせた対応を行います。